hk miscellaneous notes

登山と旅行と日本酒と、あと色々雑記帳

北アルプス 涸沢岳#2 (5/4)

夜中に何度も目が覚める。ひどく鼻がつまり呼吸が苦しい。山小屋に着いてからひどいアレルギー症状が出ているっぽい。花粉なんか飛んでいるわけないのに何故なんだろう。外は激しい雨が窓を叩きつけ、風で窓がガタガタ鳴っている。明日は難しいかな…


5:00に起床。外は相変わらずの風雨で何も見えない。せめて雨だけでも止んでくれれば降りられるんですけどねぇ。
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まぁなるようにしかならないのでとりあえず朝食を。穂高岳山荘の朝食は朴葉味噌が付いている旅館のような朝ごはん。美味いっす。
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食事後ふと外を見ると、少し雨足が弱まっている気が。天気予報で雨雲をチェックするとこのエリアは既に雲が抜けているように見える。もしかして下山できる?と希望がわいてくる。下山できるよう準備だけはしておくかーなんて思っていた所、雨が止んでまさかの青空が!!
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これはいい景色が撮れるかも!!テンションが一気に上がります。もしやに備えて持ち込んでいた三脚をザックから急いで取り出し、カメラをつけて急いで山小屋の外に出たら既にガスってました…山の天気はほんと変わりやすい。なお、山小屋を後にするまでガスが晴れることはなかった模様…
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あんまり関係ないですが、山小屋の入り口を入った右側にある暖炉。
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宿泊部屋は階段を上がった2Fです。結構綺麗です。トイレも清潔感があり綺麗でした。
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Tシャツとかバッジとか手ぬぐいなどのおみやげ品も一通り揃っています。
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風はかなり強いですが雨は完全に止んだので、天候が変わらないうちに下山することに。昨晩知り合った単独行メンバーのうち2名と一緒に降りることにしました。
単独メンバー1名と、熟練者2名パーティーは奥穂を目指すとのこと。これ登るのか…自分には無理です。
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9:30に穂高岳山荘を出発。休憩含めて16:00前に上高地に着けば問題なしでしょう。
涸沢まではシリセードで一気に下ります。これがやりたくてここまで登ってきたのもあるしねー。ていうかシリセード無茶苦茶楽しい!途中急勾配な箇所もありちょっとした制動訓練も出来て一石二鳥。途中の山並みも非常に美しく感慨もひとしお。
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30分ほどで涸沢に到着。ここで休憩がてらピッケルをしまいストックに持ち替え、横尾を目指します。
昨日と違い奥穂方面に向かう人も多いです。
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北穂に向かう人も昨日はほとんどいなかったのに今日はいっぱい。
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11:30 本谷橋に到着。風は相変わらず強いですが、雪もほとんどなくさっきまでのコンディションが嘘のよう。ここでアイゼンを外し横尾に向かいます。
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12:30 横尾到着。いつも思うがここからが長い…でも今日は仲間がいるので精神的な疲労は殆ど無し。一人じゃないってこんなに違うのね。ここで昼食の予定でしたが、徳澤園まで頑張って昼飯とソフトクリームを食べることに。
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13:30 徳澤園到着。待ちに待った昼食!あっと言う間に平らげました。
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そして恒例の。
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徳澤園を出て明神に向かおうとしたら、奥穂に向かうと言っていた二人組がなぜかソフトクリームを頬張っていたw
話を聞いたら、奥穂から吊り尾根まで移動したところでピッケルが刺さらないほどガチガチで風も相当強かったので山荘まで引き返して下山してきたとのこと。

…え、我々もそんなにチンタラ歩いていた訳ではないんですが。どんな脚力しているのこの方々は。超人ですな。


ここからは明神をスルーして上高地までノンストップ。15:45には河童橋に到着しました。
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ここまで精神的に折れることなくこれたのは間違いなくパーティー組んでくれた2名のおかげです。ここにたどり着く事があるかはわかりませんが、本当にありがとうございました。

あとは松本までバスで移動、松本からは特急で新宿駅までというお決まりのパターン。いつもと違うのは新島々駅ではなく松本までバスだったこと。


標高3,000mはまだまだ冬山でしたが、景色は最高でした。また来年チャレンジしようかな。




【後日談】
家に帰って写真をPCに取り込み、Photoshop lightroomで現像すると何かがおかしい。画像のノイズが尋常じゃない。Exif情報を確認すると


ISO:25600


…どうしてこうなった?いつからだ?何で気付かなかったんだろう。こんなのとても印刷に耐えうるレベルじゃない。このブログに使っている写真も殆どISO25600。時既に遅し…


この瞬間、来年春の穂高リベンジが確定した。