hk miscellaneous notes

登山と旅行と日本酒と、あと色々雑記帳

2016/09/18 西穂~奥穂縦走(途中撤退) 2日目

1:30に起床。

雨音が聞こえる。風は部屋からはよくわからないが強そうだ。


前日に受け取った弁当を食べ、レインウェアの上下を身に着け、ヘルメットをかぶり黙々と準備をする。
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外に出るとそれなりに強い雨だが行けないことはない。まずは西穂独標を目指すことに。
2:30前に西穂山荘を発ち、一時間もせずに西穂独標に到着。風雨に加えガスも出ており視界は非常に悪い。
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雨が止む気配は微塵にも感じられないが西穂高岳頂上まで行って最終判断しよう。そう決めました。

狭い視界とひどい天候にもかかわらず意外にペースは悪くない。5:00前には西穂高岳の直下に到着。

頂上までの岩場が雨で滑るため注意を払いながら進み5:00過ぎに無事(?)登頂。
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見ての通りのコンディション。これでジャン越えを選択する人がいるとしたら会ってみたい!そして一緒には行動したくない!あとは天狗のコルまで行くか、西穂山荘に戻るか。行動時間の短い方=山荘に戻る方に決定。無念ではあるが自然が相手では仕方がない。撤退するのも経験のうち。

さて…戻るはいいが、頂上直下の濡れた岩場を今度は下る必要があるわけで。風速も20mを超えんばかりの勢い。先程の登りとは比較にならない位の緊張感。時間をかけて核心部を下り、足早に山小屋を目指す。西穂独標を過ぎたあたりから何組かの登山者とすれ違う。ちなみに西穂高岳まで行った登山者は我々だけだった。


7:00頃に無事西穂山荘に帰還。メンバー全員で思わずハイタッチ。いやぁ、どうなるかと思った!
身体が冷えてきたのでとにかく温かい飲み物が飲みたい。
食事スペースに入ったずぶ濡れの我々を見る宿泊者の顔は、皆「え?この雨の中どこまで行ってきたの?ていうか何時に出たの?」と言いたげであった。実際に何人かには聞かれましたけどね。


暖を取ったあとは、さっさと下山するが勝ち。ということで10時過ぎには新穂高温泉に下山。
その後温泉で疲れた身体を癒す。温泉は同じように西穂山荘から撤退してきた人たちで賑わっていました。


風呂の後は松本駅まで移動。松本駅近くで遅めの昼食。
山賊焼チャーハン。ボリューム満点でした。
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残念な結果ではあったが、西穂高岳までの状況やペースは判った。何より無事に戻れたことが一番の収穫。天気の良い日にリベンジしよう。