小布施ワイナリー ソガペールエフィス 2015
※ワインの話ではなく日本酒の話です。
長野県小布施にある小規模ワイナリーの小布施ワイナリー。小規模ですが強いこだわりを持っています。
でも1月のワイン造りを休んでいる間に趣味で日本酒を作っている、知る人ぞ知る酒蔵(?)です。
小布施ワイナリー曰く「趣味」と言っていますが、戦前は日本酒を造る酒蔵だったそうです。第二次大戦中に米不足が深刻になり国策により廃業、やむなくワイン造りに転換したのが小布施ワイナリーの始まり。なので趣味とは言いつつもかなり本格的な日本酒を毎年出してきます。
つーわけで、2016年はこちらをゲット。
左からNumero Un、Numero Six、Le Sake Naturel。
Numero Unは現在出回っていない一号酵母で作ったもの。Numero Sixは新政酒造で有名な六号酵母で作ったもの。Le Sake Naturelは小布施で作った無農薬の米から作った、日本酒のビオ的な位置付けの日本酒です。いずれも四合瓶ではなく750ml(シャンパンボトル)です。
まずはNumero Unから。
ラベルの裏面には細かい字でびっしりと熱いメッセージが。とても普段ワインを作っているとは思えないほどの拘りよう。
味は「2015の1号は挑戦的な酸味を付加しました」とある通り、酸味が強めでヨーグルトに似た風味も感じます。味わいはそこそこ芳醇です。
続いてNumero Six。
こちらも裏面にコメントびっしりです。
六号酵母らしいシュワシュワ感と軽い酸味は新政のお酒にも通じる部分があります。
最後はLe Sake Naturel。
こちらは裏面のコメントだけではなく、酒造米を作った農家の方の熱い手紙まで添付されているかなりの力作!
こちらは精米歩合70%でしっかりと米の味を感じられる、Numero Un、Sixに比べると直球勝負的な力強い日本酒です。でも雑味はなく非常に高いレベルの日本酒だと感じました。「くれぐれも流行の大吟醸好きの御方にはこのSakeの飲用は御法度で」なんてコメント書いてますが、何のお酒のことでしょうね〜
小布施ワインを買い付けている酒屋に2〜5月頃にしか置いていないレア物ではありますが、飲んで損はないお酒です!
一点だけ注意点を挙げるとすれば、蓋が王冠なので、一度開けると飲みきるかスパークリングワイン保存用の蓋で密封する必要あり、な点ですかね。