hk miscellaneous notes

登山と旅行と日本酒と、あと色々雑記帳

HILLBERG ALLAK

散々悩みましたが買っちゃいました。HILLBERGのテント。


テントはMSR Hubba Hubba NXを持っており2シーズン程使用しているわけですが…
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Hubba Hubbaはそこそこ広いし重量も1.5kg程度で申し分なしです。


…寒いことを除けば。


インナーシートの上半分がメッシュなので、3シーズン用と銘打ってはいるものの、秋は標高の高い所では若干厳しいです。
10月の涸沢ではとてもじゃないけど寒すぎてテンション下がりましたw
あと耐風性はイマイチです。

というわけで10月の北アルプスでも快適に過ごせるテントが欲しいなぁと。

絶対条件は「Hubba Hubbaより寒くない」「ある程度の耐風性」、そして「テン場であまりかぶらない」の3つ。
私はひねくれ者なので品質の良し悪しに関係なくアライテントやモンベル等は一旦スコープアウト。
重量は多少は大目に見ましょう。

原宿にある某アウトドアショップにて物色したところ気になったのはこの3つ。
Nordisk Finnmark2 SI
HILLBERG ALLAK
HILLBERG UNNA

Nordiskはオサレキャンパーが持っていそうな白いテントのイメージしか無かったんですが、山岳用もあったんですねー。試し張りしましたが室内も広く外見もカッコよかった。何より人と被る事はほぼ無いであろう。店員曰く耐風性もあるとのこと。
が、3シーズン用テントなのに重量3kg。Hubba Hubbaとの差別化をより図ろうとするなら4シーズンの方がいい?というのと情報が無さすぎなのとで候補から一旦除外。ちなみにFinnmark2 SIでググっても詐欺通販サイトばかり引っかかりますw

HILLBERG ALLAKは2人用の4シーズンテント。真冬でもOKだし、耐風性も全く問題なし。むしろこれでもかという位頑丈です。懸念点はテントがでかいのである程度広さが必要になる点、重量が3kg程度ある点。あとは値段ですかね。他のテントメーカーより頭一つ抜けて高い!桁が違う!

HILLBERG UNNAも4シーズンテント。勿論真冬OK。でも前室が無くちょっと狭い(一応前室作れる方法はあるんですけどね)。冬場に二人は無理です。

迷った挙句、ALLAKに決定。色は定番の赤!
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デカすぎて家で試し張り出来ない!HubbaHubbaと比べるとこんなに大きさが違います。
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果たしてALLAKのデビュー戦はどこになるのやら。

小布施ワイナリー ソガペールエフィス 2015

※ワインの話ではなく日本酒の話です。

長野県小布施にある小規模ワイナリーの小布施ワイナリー。小規模ですが強いこだわりを持っています。
でも1月のワイン造りを休んでいる間に趣味で日本酒を作っている、知る人ぞ知る酒蔵(?)です。

小布施ワイナリー曰く「趣味」と言っていますが、戦前は日本酒を造る酒蔵だったそうです。第二次大戦中に米不足が深刻になり国策により廃業、やむなくワイン造りに転換したのが小布施ワイナリーの始まり。なので趣味とは言いつつもかなり本格的な日本酒を毎年出してきます。


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つーわけで、2016年はこちらをゲット。
左からNumero Un、Numero Six、Le Sake Naturel。

Numero Unは現在出回っていない一号酵母で作ったもの。Numero Sixは新政酒造で有名な六号酵母で作ったもの。Le Sake Naturelは小布施で作った無農薬の米から作った、日本酒のビオ的な位置付けの日本酒です。いずれも四合瓶ではなく750ml(シャンパンボトル)です。


まずはNumero Unから。

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ラベルの裏面には細かい字でびっしりと熱いメッセージが。とても普段ワインを作っているとは思えないほどの拘りよう。

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味は「2015の1号は挑戦的な酸味を付加しました」とある通り、酸味が強めでヨーグルトに似た風味も感じます。味わいはそこそこ芳醇です。


続いてNumero Six。

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こちらも裏面にコメントびっしりです。

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六号酵母らしいシュワシュワ感と軽い酸味は新政のお酒にも通じる部分があります。


最後はLe Sake Naturel。

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こちらは裏面のコメントだけではなく、酒造米を作った農家の方の熱い手紙まで添付されているかなりの力作!

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こちらは精米歩合70%でしっかりと米の味を感じられる、Numero Un、Sixに比べると直球勝負的な力強い日本酒です。でも雑味はなく非常に高いレベルの日本酒だと感じました。「くれぐれも流行の大吟醸好きの御方にはこのSakeの飲用は御法度で」なんてコメント書いてますが、何のお酒のことでしょうね〜


小布施ワインを買い付けている酒屋に2〜5月頃にしか置いていないレア物ではありますが、飲んで損はないお酒です!


一点だけ注意点を挙げるとすれば、蓋が王冠なので、一度開けると飲みきるかスパークリングワイン保存用の蓋で密封する必要あり、な点ですかね。

食べ飲みある記 ステーキハウス リベラ 目黒店

関東は既に梅雨入りです。これからだんだん暑くなり体力が消耗しがちです。そういう時は体力のつくものを食べるんです。体力のつくものといえばやはり肉。肉ですよ奥さん!!


というわけでステーキ喰いに行ってきました。

ステーキハウス リベラ 目黒店。目黒駅からバスで約10分ちょっとの目黒通り沿いにある、ちょいちょいメディアにも出ている、豪快なステーキを食する事のできるデートには明らかに不向きなお店。

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入り口には屈強な男(一部女性も含まれていますが)が煌々と照らし出されています。軟弱な奴はくるんじゃねぇぞオーラが出まくっております(実際はそんなことないです、普通に女性客もいます)。行列も出来ています。なお、店外ではマスクマンが応対してくれます。最初軽くビビりますw


メニューはこれ。清々しいほどに肉々しいです。1ポンドステーキとコーンスープを注文しました。余談ですが64代横綱は曙です。肉の量は64代にかけて640gです。自分の隣の席の人は普通に平らげていました…

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そして店内には、来店したレスラーやら格闘家やら芸能人の写真が壁はおろか天井にまで貼ってあります。

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店内にて待つ事10分強、お待ちかねの熱々の鉄板に乗ったステーキです!!

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一緒についてくるステーキソースをかけていただきます。1ポンド=450g強なので食べられるかな?と思ったんですが、赤身肉なので最後まで飽きもこず美味しく食べられました。

値段もそれなりなので頻繁には行きづらいですが、普通にオススメです。
今度はバダハリステーキ(ヒレステーキの1ポンド)食べてみたいかも…

SUUNTO TRAVERSE ナビゲーションレポート

GWに登った涸沢岳の道中で使用したSUUNTO TRAVERSEの使用レポートです。

SUUNTO TRAVERSEにはGPSが内蔵されていて、予め目的地までのルートをセットすることでナビとして使う事ができます。

目的地&ルート設定

ルートの設定は標準的な手順に従うと以下の手順で設定できます。

①Movescount.com上でルートを作成
②作成したルートをSUUNTOに転送

なんですが、①でルート設定する際に使う地図データは道路がメインでいわゆる登山道はありません。ぶっちゃけて言うと登山道のルート設定にはほぼ使えません。

解決策としては、Movescount外で作成したGPXデータをMovescountに取り込む事で対応可能です。

外部でGPXデータを作成するやり方はヤマレコもしくはヤマケイオンライン上でGPXデータを作成する事が可能です。(いずれも無料)
自分はヤマレコを使ってGPXデータを作成しました。

www.yamareco.com

www.yamakei-online.com


実際に使ってみた

開始時は、スタート地点でNavigationを開始し、設定したルートを選ぶだけ。GPSの測位もすぐに完了しました。
ログを取る間隔は予め1秒/5秒/60秒を設定可能ですが、トレッキングであれば60秒で全く問題ないです。

動作中のスクリーンショットを撮っておけば良かった…


取得したログはWebページもしくはスマホアプリのMovescount上でデータを確認できます。今回の登山の結果はこんな感じでデータ表示されます。消費カロリーも表示されるんですが、異常に少ない気が。なぜ?
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スマホアプリではGPSログを元に自動的にムービーを作成する機能もあります。結構かっこいいです、これ。登山後に見返してニヤニヤするにはもってこいの機能です。



今回だけではイマイチ使いこなせなかった機能もあったので、次回はもう少し色々いじってみようと思います。

北アルプス 涸沢岳#2 (5/4)

夜中に何度も目が覚める。ひどく鼻がつまり呼吸が苦しい。山小屋に着いてからひどいアレルギー症状が出ているっぽい。花粉なんか飛んでいるわけないのに何故なんだろう。外は激しい雨が窓を叩きつけ、風で窓がガタガタ鳴っている。明日は難しいかな…


5:00に起床。外は相変わらずの風雨で何も見えない。せめて雨だけでも止んでくれれば降りられるんですけどねぇ。
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まぁなるようにしかならないのでとりあえず朝食を。穂高岳山荘の朝食は朴葉味噌が付いている旅館のような朝ごはん。美味いっす。
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食事後ふと外を見ると、少し雨足が弱まっている気が。天気予報で雨雲をチェックするとこのエリアは既に雲が抜けているように見える。もしかして下山できる?と希望がわいてくる。下山できるよう準備だけはしておくかーなんて思っていた所、雨が止んでまさかの青空が!!
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これはいい景色が撮れるかも!!テンションが一気に上がります。もしやに備えて持ち込んでいた三脚をザックから急いで取り出し、カメラをつけて急いで山小屋の外に出たら既にガスってました…山の天気はほんと変わりやすい。なお、山小屋を後にするまでガスが晴れることはなかった模様…
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あんまり関係ないですが、山小屋の入り口を入った右側にある暖炉。
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宿泊部屋は階段を上がった2Fです。結構綺麗です。トイレも清潔感があり綺麗でした。
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Tシャツとかバッジとか手ぬぐいなどのおみやげ品も一通り揃っています。
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風はかなり強いですが雨は完全に止んだので、天候が変わらないうちに下山することに。昨晩知り合った単独行メンバーのうち2名と一緒に降りることにしました。
単独メンバー1名と、熟練者2名パーティーは奥穂を目指すとのこと。これ登るのか…自分には無理です。
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9:30に穂高岳山荘を出発。休憩含めて16:00前に上高地に着けば問題なしでしょう。
涸沢まではシリセードで一気に下ります。これがやりたくてここまで登ってきたのもあるしねー。ていうかシリセード無茶苦茶楽しい!途中急勾配な箇所もありちょっとした制動訓練も出来て一石二鳥。途中の山並みも非常に美しく感慨もひとしお。
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30分ほどで涸沢に到着。ここで休憩がてらピッケルをしまいストックに持ち替え、横尾を目指します。
昨日と違い奥穂方面に向かう人も多いです。
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北穂に向かう人も昨日はほとんどいなかったのに今日はいっぱい。
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11:30 本谷橋に到着。風は相変わらず強いですが、雪もほとんどなくさっきまでのコンディションが嘘のよう。ここでアイゼンを外し横尾に向かいます。
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12:30 横尾到着。いつも思うがここからが長い…でも今日は仲間がいるので精神的な疲労は殆ど無し。一人じゃないってこんなに違うのね。ここで昼食の予定でしたが、徳澤園まで頑張って昼飯とソフトクリームを食べることに。
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13:30 徳澤園到着。待ちに待った昼食!あっと言う間に平らげました。
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そして恒例の。
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徳澤園を出て明神に向かおうとしたら、奥穂に向かうと言っていた二人組がなぜかソフトクリームを頬張っていたw
話を聞いたら、奥穂から吊り尾根まで移動したところでピッケルが刺さらないほどガチガチで風も相当強かったので山荘まで引き返して下山してきたとのこと。

…え、我々もそんなにチンタラ歩いていた訳ではないんですが。どんな脚力しているのこの方々は。超人ですな。


ここからは明神をスルーして上高地までノンストップ。15:45には河童橋に到着しました。
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ここまで精神的に折れることなくこれたのは間違いなくパーティー組んでくれた2名のおかげです。ここにたどり着く事があるかはわかりませんが、本当にありがとうございました。

あとは松本までバスで移動、松本からは特急で新宿駅までというお決まりのパターン。いつもと違うのは新島々駅ではなく松本までバスだったこと。


標高3,000mはまだまだ冬山でしたが、景色は最高でした。また来年チャレンジしようかな。




【後日談】
家に帰って写真をPCに取り込み、Photoshop lightroomで現像すると何かがおかしい。画像のノイズが尋常じゃない。Exif情報を確認すると


ISO:25600


…どうしてこうなった?いつからだ?何で気付かなかったんだろう。こんなのとても印刷に耐えうるレベルじゃない。このブログに使っている写真も殆どISO25600。時既に遅し…


この瞬間、来年春の穂高リベンジが確定した。

北アルプス 涸沢岳#1 (5/3)

今シーズンの初登山は春の北アルプス。5/3早朝に上高地を出発し穂高岳山荘に宿泊、5/4に涸沢岳or奥穂に登頂後上高地まで戻り電車で帰宅のプランです。いつもの通り単独行。5/3の午後から天気が若干怪しくなるのが懸念材料であるものの気にしてもしょうがないのでとりあえず行くのです。


いつもは新宿からの高速バスで上高地に向かうんですが、今回はJR東京駅八重洲南口からのバスで上高地へ。
新宿からのグリーンカーは2+1列のシート配列ですが、今回のバスは1+1+1のシート配列でした。こっちの方が隣を気にしなくていいかも。

5:15に上高地バスターミナルに到着。軽めの朝食をとり準備運動の後、いざ本日の目的地、穂高岳山荘へGO!


5:45 河童橋北アルプス。遠くに見える山はまだまだ雪山ですが目的地はあのあたり。遠いなあ。
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6:23 明神、サクサク先へ進みます。
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徳澤園へ向かう途中、夏のルートと違う梓川沿いの道路を歩いていきます。
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7:05 徳澤園、ソフトクリームは帰りの楽しみにとっておく事にしてサクサク先へ進みます。
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去年の秋に上高地、横尾経由で北穂に登った時はニホンザルに延べ100匹以上遭遇しましたが、今回間近で見たのはこいつくらい。
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7:58 横尾。河童橋から2時間ちょい、まぁまぁのペース。此処からが本番。夏だと目標タイムは涸沢11:00着、穂高岳山荘14:00着ですがさてどうなるか…ここで1度目の休憩を挟み涸沢へ向かいます。
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9:20 本谷橋へ到着。例年この時期は橋がかかっていないようですが今年は橋がかかっていました。ここで小休止がてらアイゼンを装着、上を目指します。
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本谷橋から1時間ちょっと進むと遠くに涸沢ヒュッテが見えてきました!しかしここからが長い…気温が高く雪がしまっていないためあまり前に進まない。途中考えていた事は「あぁラーメンが食べたい!ラーメンが食べたい!」だけw
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予定を20分以上オーバー、11:25に涸沢に到着。いつも涸沢ヒュッテで食事をとるので今回は涸沢小屋で昼食を。勿論ラーメンです♪下界ではあまりやりませんがスープも飲み干して完食。ご馳走様でした。
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予想以上に疲れていたせいか1時間近く居座ってしまった。天気が崩れると嫌なので穂高岳山荘に向かいます。テントの数もGWにしては少ないような。GWに来たことないので知らないけど。
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ザイテングラート取付き口付近までやっと到着。穂高岳山荘までのルートは夏とは違い、ザイテングラートの横を直登していきます。登っている人はあまりいませんでした。目視確認できる範囲で5-6人くらい?気温が上がっているせいで雪がグズグズになり全然前に進まない。はっきり言ってしんどい。
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まだまだ続く…単独行はこういう時が一番キツイ。なんでこんな所来ちゃったんだろう?って悶々としてしまう。
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予定を1時間以上超過、やっと穂高岳山荘に到着しました!涸沢がすごく小さく見える。これだけ登ってきたんだなぁとしばし感慨に耽る。
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小屋の前で見張りをしていた岐阜県警山岳警備隊の方にお疲れ様ですと声を掛けられる。続いてかけられた言葉は


「今晩から大荒れになるので明日下山できない可能性もありますが、いいですか?」


んー、じゃあ涸沢におります!という気力はないので受け入れるしかない。そうなったらなったでしょうがない。
小屋で宿泊の受付をしていると小屋の方にも同じことを言われる。そんなにヤバいのかなぁ。

体力はあまり残っていないけど、明日どこにも行けないリスクを考えて身軽な状態で今日のうちに涸沢岳に登ることに。山小屋から20分程度で山頂なので問題ないでしょう。コンディションとしては雪と岩場のミックスルートでした。時折吹く突風が怖いものの難易度的には問題なし。
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珍しくガスもかかっておらず、眺望は非常に良かったです。涸沢岳から望む槍。去年の北穂からはガスって何も見えなかったのでこれは嬉しい!
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同じく涸沢岳からの奥穂方面。そういえば数日前にジャンで滑落した人がいたとか…そういえば北穂でも…
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穂高岳山荘から奥穂までのルート。どれくらいカチカチなのかは分からないものの、視界不良時はちょっとヤバそうです。
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小屋に戻り少し休んだ後に夕食。北アルプスの山小屋のご飯ってどこも総じて美味い!改めて見ると肉、魚、野菜、フルーツとバランスも考えられています。標高が高いにも関わらず色々と工夫しているんでしょうねぇ。
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この日は17:00からの1回転のみ。夕食を頼んでいる客は8名、自炊2名の合計10名の宿泊客。GWにしては少ないような。GWに来たことないので知らないけど。まぁ荒れるのがわかっていたからみんな回避したんでしょうね。逆に言うと、ここにいる10名はある意味精鋭とも言えるでしょうw

宿泊客の構成は2名×3組、自分を含めて単独が4人。この単独4人で話が盛り上がり、山の話から色恋話まで多岐にわたるトークを散々繰り広げるまさかのハッピータイムを過ごした後、明日の天候が少しでもよくなることを祈りながら眠りにつきました。明日、降りられるかなぁ…

GITZO トラベラー三脚キット GT0545T+GH1382TQD

登山ついでに山岳写真を撮ることが多いんですが、やっぱ綺麗な写真を残そうと思うと三脚あった方がいいかな(自分のスキルは一旦棚上げ)というのと、5月に槍ヶ岳に行く予定なのでこれを機にいいのがあったら…ってのがきっかけでトラベラー三脚を思い切って購入しちゃいました的な話です。手持ちの三脚との比較もご参考までに。


今持っている三脚はManfrottoの7322CYというモデル。何のタイミングで買ったかも覚えていないが軽ければいいやってノリで4~5年くらい前に買ったもの。


余談ですがテン泊時の星空撮影は今までこれで頑張ってました。涸沢みたいにデカい岩にミニ三脚乗せられそうなポイントがあって、ミラーレス一眼であれば耐荷重オーバーですがなんとかこれでもいけます。
www.amazon.co.jp


選ぶにあたり今回重視したポイントは以下。

  • 軽い
  • 格納高が短い
  • 耐久性


一生モノとまではいかずとも愛着持って使いたいので、コスト面は条件から除外。今の愛機はオリンパスのEM-5にM.ZUIKO ED 12-40mm F2.8 PROの組合せが多いので、今後300mmとか買ったと仮定しても耐荷重3kg以上であればとりあえずOK。
複数のショップで店員に相談したところ共通で候補に挙がったのがGITZO トラベラー GT0545T、GITZO トラベラー GT1555T、SLIK エアリーカーボン644の3つ。


それぞれのカタログスペックを比較した結果は以下の通り。(エアリーカーボンの重量は雲台込)

モデル名 全伸高 格納高 段数 耐荷重 重量
GITZO トラベラー GT0545T 1225mm 365mm 4段 10kg 0.895kg
GITZO トラベラー GT1555T 1380mm 355mm 5段 10kg 1.03kg
SLIK エアリーカーボン644 1427mm 469mm 4段 3kg 1.19kg


耐荷重はどれもクリア、というかGITZOの耐荷重10kgがすごすぎ。
SLIKのエアリーカーボンは格納高が長いんですが、その分GITZOよりもスリムになっています。
耐久性という観点でエアリーカーボンの雲台が少々心もとないのとGITZOへの憧れみたいなのもありGITZOの2モデルで頭を悩ませる事に。
耐荷重は同じ。違いは格納高1cmの差、135gの重量差、全伸高155㎜の差と段数。コストは除外と言いながらも値段も15,000円以上GT0545Tが安い。


結構悩みましたが、軽さの点と運よく在庫があったのとでGT0545Tに決定。GH1382TQDという雲台がセットになった三脚キットを購入しました。
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Manfrottoの7322CYと比較してみました。長さの違いは一目瞭然です。7322CYはトラベラータイプじゃないので当然ですが。
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GITZOのサイトによると「従来のカーボンチューブよりも、硬質で、剛性が高く、しっかりとした画作りができます。Carbon eXactチューブは、高弾性の高いハイモジュラスカーボンファイバーを含み、チューブ系も太くなっています」とのこと。確かに脚がたわむ感じはありません。
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ナット式のロックはトラベラーシリーズ独自のロックシステムだそうです。3つのロックは片手で一気に回すことができ、脚を伸ばす作業もスムーズにできます。7322CYのレバーは結構固いので、それよりはだいぶ楽です。
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一番細い脚部分の太さも比較してみました。上が7322CY、下がGT0545T。写真では若干わかりづらいですがGT0545Tの方が太く剛性感も高いです。
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三脚を立てるとこんな感じ。同じく7322CYと比較すると、全伸高では7322CYが上です。
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目線の高さで見るとこれくらい差がありますね。
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セットで付属している雲台は新設計のもので、畳んだ三脚の間にぴったりと収まるように設計されています。
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カメラをセットしてみました。ミラーレス一眼程度の重量では全く不安を感じません。
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純正のキャリングケースGC1202Tも同時購入しました。ほぼジャストサイズですね。1型まで対応しているんですが、1型だとパンパンになりそう。
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直近で使うのは桜の撮影か登山での撮影かな、ガンガン使っていきたいです。