hk miscellaneous notes

登山と旅行と日本酒と、あと色々雑記帳

厳冬期赤岳稜線上で脱落させたアイゼンがまさかの手元に戻ってきましたよ

インターネットの力ってすげー!!って話です。

1月末に単独で赤岳に登ったんですが、頂上から下山中に片方脱落させてしまいました。その辺の経緯はこちらを参照。
hk-trekker.hatenadiary.jp



簡単に言ってしまうと

  • ヤマレコで赤岳稜線上でアイゼンの片方だけ落ちていたという書き込みあり
  • その一週間後にその片方のアイゼンを拾って持ち帰ってきたという人がインスタ上で現れる
  • 拾い主とコンタクトを図ったところ、着払いでアイゼンを送ってもらえることに
  • アイゼン手元に戻る

です。



話が終わってしまったwwww


でも、これって凄いことですよね。


マイナス20度、風速25m/sの標高2,500m以上の場所で落としたものが持ち主の元に戻ってくるってことですよ!!??


当然ながら名前なんか書いて無いですし、何の特徴もない定番のグリベルの12本爪アイゼンですよ。それを見つけ、尚且つ拾った人がいるってことですよ!!??


極力重量を減らして行動するような環境下で重たいアイゼン拾っただけでもすごいことですよ!!??


しかも、その拾った人と落とした人は全く知り合いでも何でもないのに、SNSを通じて繋がっちゃうんですよ!!??


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実は新しいアイゼンを買っちゃった後に手元に戻ってきたという微妙なタイミング…でも、このアイゼンは思い出の品としてずっと手元に置いておくでしょうね。


インターネット黎明期から接している人間ではありますが、その歴史の中でもネットの力の凄さを一番感じた出来事でした。

SUUNTO TRAVERSE 厳冬期登山で使うとどうなる?編

地味にアクセス頻度が高いSUUNTO TRAVERSEネタです。


1/21~1/22の厳冬期赤岳登山でSUUNTO TRAVERSEを使用した時に色々と発見があったので備忘録的に残しておきます。

1/21は赤岳鉱泉までの移動、1/22は赤岳鉱泉から文三郎尾根経由で赤岳頂上へ、地蔵尾根を降りて南沢経由で美濃戸口へのルート。ナビを使ったのは1/22のルートで使用しました。ちなみにこの日は山頂付近は風速25m以上、気温はマイナス20度以下というひどいコンディションでした。感想はこちらをどうぞ。
hk-trekker.hatenadiary.jp




まずはログから。画像はSUUNTOのアプリMovescountのスクリーンショット。スタート地点は赤岳鉱泉でゴールは美濃戸口。悪天候にも関わらずルートの補足はほぼ正確。
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高度も多少の誤差はありますが、これは気圧に合わせて最初に高度調整しなかったせいです。これくらいは問題ない範囲。
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平均速度表示が一部おかしくなっています。一瞬時速200㎞で歩いてることになっていますね。(これ、寒いからってわけではなく結構な頻度で起きる事象なんですが何なんでしょうね?)
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実際の動作状況ですが、赤岳山頂から地蔵尾根のあたりで液晶表示が固まりボタン動作が効かなくなりました。動作温度が最低-20度になっているので動作保証範囲外という事でしょうかね。ナビも止まったかと思いきやそれは大丈夫でした。

電池の減りはそこまでは気になりませんでした。夏と比較すると減り具合が違うかもしれないですが、検証してないんでわかりません。そして多分めんどくさいから今後もしない。


時計の動作状況とは別件で、腕時計を付けていた側の手首が凍傷になりました。程度としてはⅠ度、小さな水疱が出来た位で大した事はないんですが。

原因として考えられることは2つ。

一つは時計を衣服の上ではなく素肌に直接付けており、時刻やログを見るときに雪がバンドの隙間に入り込んでしまった事。

もう一つはバンドの素材。自分の時計はSUUNTO TRAVERSE SLATEというナイロンバンドのモデル(以前は国内未販売だったのにいつのまにかWeb限定で国内販売されているじゃないか…ちっ)。
www.suunto.com



バンドのナイロンが雪で濡れてしまいその後に風で冷えてしまったため手首とバンドの接触箇所が凍傷になりました。時計の温度も0度以下に下がっている時間帯があるので、恐らくこの時間帯で凍傷にかかったと思われ。確かに移動中に左手首に痛みを感じてはいたんですが、そんな事に気をまわしている余裕はとてもない状況でした。
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厳冬期にナイロン製のバンド使うときは、ハードシェルの上に装着する必要ありですね。もしくはシリコン製のバンドに替えるか。



いやー、ナイロンバンドの時計は厳冬期にはマジ要注意です!!

2017/1/22 厳冬期赤岳(単独)(2日目)

5時過ぎに起床。朝食後すぐに出られるよう身仕度を整える。10分前に食堂に行ったら50人以上の行列が出来てました。皆さん早いのね。


外は昨日の星空が嘘のような曇り空。山小屋の方曰く「低気圧が張り出していて今日はこれ以上は良くならないだろう」との事。うーん、行けるとこまで行ってみるか。


7時過ぎに出発。何事もなく行者小屋まで到着。
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そのまま文三郎尾根へ。ルートは夏道で階段がある所をそのまま登る感じ。階段は雪で埋もれています。雪質は締まっており歩きやすい。


樹林帯を抜けると一気に風が強くなる。風速はざっと15m程度。視界はやや不良。気にせず登るがどんどん風は強くなる。引き返すパーティーも出始めている。どうしたもんかのう。まぁでももうすぐ稜線ってとこまで来てる(はず)だし、行けるかな。
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これから先は写真撮る余裕は全然なく、殆ど写真は無し。


稜線に出ると横から風が殴りつける状態に。なんでゴーグルじゃなくてサングラスで来ちゃったんだろう。吐息で曇るどころか凍って何にも見えず。サングラス無い方がましかも…(と思ってましたこの時は)



慎重に進み岩稜帯へ。岩稜帯も程よく雪がありさほど難しくありませんでした。が、途中でピッケルをパンツに引っ掛けて穴を開けてしまった…うぅ。まぁ足に刺さらなかっただけマシか。


どうにか登頂!!おっしゃー!!山頂の写真くらいは残しておこうと一眼レフの電源を入れたらバッテリー切れ!!強風に気を付けつつ素早く予備バッテリーに交換し電源を入れ直し撮影。

が、あまりの寒さに動作不良。まともに撮影出来たのはこれだけ。こんな悪天候の中写真撮影に応じてくれた方、ありがとうございます。ちなみに山頂には私を含めて4名だけでした。
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あとは悲惨な状況。なんだこれ。
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ここからは地蔵尾根経由で下山。風は更にひどくなってきており、瞬間風速で25m/sを超える勢い。雪というより氷粒が顔を叩きつける。こんな所にいても危険なだけなのでさっさと降りるに限ります。


が、自分にとっての核心部はここからでした…


地蔵尾根から下ろうとしたら谷側から氷粒の嵐をまともに正面に受ける形に。まともに目が開けられない。まつ毛に氷が張りつき、目が塞がり始める。強風に耐えながらサングラスの霜を無理矢理はがし落とし一歩ずつ下る。


その時突如左足を滑らせ転倒、滑り落ちそうになる。埋もれている金網に足を引っ掛け、すんでの所で滑落を免れる。


ていうかこんな所でどうして滑るのよ、と思って左足を見たら




アイゼンが無い。




え?セミワンタッチなのにどうして脱落した?どこで?探しに引き返す?



マジかよ。
視界は悪く目はあまり開かない。
風は止まない。
アイゼン片方ない。
頼る人はいない。
なかなかひどい状況だ。




…さてどうしたもんかと一呼吸して思考を整理。




どこで脱落したかもわからない、あるかどうかもわからない物を探しに引き返すのはリスクでしかない。ましてや視界不良の中見つかるとは到底思えない。というわけで引き返す選択肢は消去。はずれてしまったものはどうしようもない。山頂直下でアイゼン脱落するよりはマシだ。プラス思考でいこう。




じゃあ降りるしかない。どうやって安全に降りる?




右足のアイゼンはある。右足を谷側に接地しつつピッケルで体勢確保すれば行けるはずだ。樹林帯まで降りれば滑落リスクはほぼ無くなる。そこまでは集中だ。


どうにか樹林帯まで到着。いやぁ頑張ったよ自分!!!あ~あ、アイゼン買い直しかぁー。
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※アイゼンが脱落した原因はバンドにあったと思います。もともと3シーズン用の登山靴に合わせてバンドをカットしてあったんですが、今回のブーツは厳冬期用のゲイター一体型ブーツ。装着した時点で「あ、ちょっとバンド短いかも」という実感はあったので、起こるべくして起こった事故ですね。靴自体との相性はバッチリだったと思います。ちなみに靴はスポルティバのバツーラ2.0、アイゼンはグリベルのG12ニューマチック。



片足だけアイゼンだとかえってバランスが悪いので休憩ポイントの行者小屋でアイゼンをはずす。北沢下るだけならアイゼン要らないし。天気はここからでもあまり良くないのが判ります。
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南沢ルートは周りの雪もふかふかで快適そのもの。足をうまく滑らせると富士山御殿場ルートの大砂走りみたいな感じでスイスイ進む(当然場所は選びますが)。北海道生まれミニスキー育ちにとっては雪上滑るのは雑作もないぜ!

あ、ミニスキーってこれです。
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夏よりコースタイム早いなこれ、美濃戸口まで2時間かからず行けるんじゃね?

今更になって晴れ間が見えるし。登山あるあるですな。
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13:00頃に無事美濃戸口に到着。牛丼とビールで一人祝杯をあげ、帰路につきました。あぁ、無事でよかった。
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…この後、アイゼン脱落騒動を巡って予想もしていない衝撃的な展開が!!そのあたりは日を改めて書きます。

2017/1/21-22 厳冬期赤岳(単独)(1日目)

今季初の厳冬期登山、南アルプスの赤岳に行ってきました。計画としては以下を想定。

(1日目)移動日。赤岳鉱泉に宿泊
(2日目)文三郎尾根経由で赤岳頂上へ、地蔵尾根を下り美濃戸口へ下山

1日目は東京から茅野駅まで特急、茅野駅から美濃戸口まではバス移動。15:00までには赤岳鉱泉に到着の見込み。

茅野駅から美濃戸口までのバスはこそこそこ人が並んでいます。
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美濃戸口に到着。ガイドツアー客もおりなかなかの人混み。さっさと支度をすませ山小屋に向かうことに。
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赤岳鉱泉に向かうときはいつも美濃戸山荘で昼食をとるので、今回もその戦法で。



…と思ったら、閉まってました…



HPにはそんなこと書いてなかったぞ!火器はあるけどご飯なんて用意してないし。しょうがないので行動食の羊羹とチョコレートで我慢。



羊羹パワーのおかげで14:00過ぎには赤岳鉱泉に到着。


この日は宿泊客が200人とのこと。一応一人布団一つは確保されていましたが、談話室にも布団が敷かれていました。翌週はアイスキャンデーフェスティバルなので300人近くになるとのこと。マジすか。
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私は大部屋でした。幸運にもストーブの真横をゲット。ささやかな幸せ。
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夕食はステーキ!!
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やっぱり赤岳鉱泉はこれですよ。きのこ汁も豚バラや大根等具材が沢山で美味しかったです。ちなみに夕食は3回転。
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周りでは酒盛りしてましたが、ぼっちなので夕食後は特に誰とも団欒せずさっさと寝ることに。消灯前に外にでたら星が見えていたので明日の天気にちょっと期待しつつ就寝。

MERU/メルー ジャパンプレミアム試写会(ネタバレ無)

2016年12月8日に、映画「MERU/メルー」のジャパンプレミアム試写会に行ってきました。内容の詳細は伏せますが、試写会の模様をお伝えできればと。


映画の紹介文を公式サイトから以下抜粋。


ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁“シャークスフィン”。
この難攻不落の直登ダイレクトルートに挑んで敗れた3人の一流クライマーたちが、
過去や葛藤を乗り越え、再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた、
壮大なスケールの山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。



試写会の場所は新宿ピカデリー。沢山の人が来場していました。
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本編上映の前には、クライマーでもある監督のJimmy Chinのインタビュー。画像が小さくてよくわからんですが、ナイスガイ。
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メルーサミッターである馬目弘仁氏との2ショット。
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イベントの最後には両者と交流のある花谷泰広氏、平山ユージ氏も登壇。豪華メンバーですな。
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会場の外には、馬目氏が実際にメルーに登頂した時の装備がディスプレイされていました。グリベルサラマンダーのイエローはいつ見てもカッコいい!!関係ないけど、グリベルサラマンダーの新型(2.0)は正直カッコ悪いと個人的には思います。
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ネタバレになるので詳細は書きませんが、クライミングシーンと綺麗な景色が延々続く風景映像的な山岳ドキュメンタリーではなく、それぞれのクライマーに起こる濃密なエピソードが絡み合い山への情熱がより引き立つ作品になっています。


観賞後は無性に山に登りたくなるような熱い作品でした。年明けたら赤岳にでも行こうかな。



MERU/メルー、2016年12月31日ロードショー!

2016/09/18 西穂~奥穂縦走(途中撤退) 2日目

1:30に起床。

雨音が聞こえる。風は部屋からはよくわからないが強そうだ。


前日に受け取った弁当を食べ、レインウェアの上下を身に着け、ヘルメットをかぶり黙々と準備をする。
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外に出るとそれなりに強い雨だが行けないことはない。まずは西穂独標を目指すことに。
2:30前に西穂山荘を発ち、一時間もせずに西穂独標に到着。風雨に加えガスも出ており視界は非常に悪い。
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雨が止む気配は微塵にも感じられないが西穂高岳頂上まで行って最終判断しよう。そう決めました。

狭い視界とひどい天候にもかかわらず意外にペースは悪くない。5:00前には西穂高岳の直下に到着。

頂上までの岩場が雨で滑るため注意を払いながら進み5:00過ぎに無事(?)登頂。
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見ての通りのコンディション。これでジャン越えを選択する人がいるとしたら会ってみたい!そして一緒には行動したくない!あとは天狗のコルまで行くか、西穂山荘に戻るか。行動時間の短い方=山荘に戻る方に決定。無念ではあるが自然が相手では仕方がない。撤退するのも経験のうち。

さて…戻るはいいが、頂上直下の濡れた岩場を今度は下る必要があるわけで。風速も20mを超えんばかりの勢い。先程の登りとは比較にならない位の緊張感。時間をかけて核心部を下り、足早に山小屋を目指す。西穂独標を過ぎたあたりから何組かの登山者とすれ違う。ちなみに西穂高岳まで行った登山者は我々だけだった。


7:00頃に無事西穂山荘に帰還。メンバー全員で思わずハイタッチ。いやぁ、どうなるかと思った!
身体が冷えてきたのでとにかく温かい飲み物が飲みたい。
食事スペースに入ったずぶ濡れの我々を見る宿泊者の顔は、皆「え?この雨の中どこまで行ってきたの?ていうか何時に出たの?」と言いたげであった。実際に何人かには聞かれましたけどね。


暖を取ったあとは、さっさと下山するが勝ち。ということで10時過ぎには新穂高温泉に下山。
その後温泉で疲れた身体を癒す。温泉は同じように西穂山荘から撤退してきた人たちで賑わっていました。


風呂の後は松本駅まで移動。松本駅近くで遅めの昼食。
山賊焼チャーハン。ボリューム満点でした。
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残念な結果ではあったが、西穂高岳までの状況やペースは判った。何より無事に戻れたことが一番の収穫。天気の良い日にリベンジしよう。

2016/09/17 西穂~奥穂縦走(途中撤退) 1日目

西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳の縦走を計画、9月の連休に突撃してきました。
計画は以下の通り。9月は毎週のように台風が日本に上陸しており天候リスクはあるものの、昼までにジャンを抜ければ何とかなるだろうとの算段。

9/17(土) 前日夜から高速バスで新穂高温泉に移動、西穂山荘に宿泊
9/18(日) 未明に西穂山荘を出発、西穂高岳→ジャンダルム→奥穂高岳を経由、そのまま新穂高温泉に下山(時間次第では穂高岳山荘に宿泊)


バスは23:00に新宿西口の都庁大型バス駐車場から出発。3連休の前日なので人もいっぱい。
今回も前回の白馬岳と同じ3人パーティー。うち一人は新穂高温泉で合流予定。


バスは特に遅延や異臭問題もなく朝5:00過ぎに新穂高温泉へ。ロープウェイも動いていないしメンバー合流待ちのためしばらく待機。
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天気は若干雲がかかっているものの安定しています。明日もこれ位だといいんだけど。
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いくら待っても合流するはずのメンバーと連絡がとれず。あまりにも暇なので第2ロープウェイ近くにある露天風呂までロープウェイを使わず徒歩で移動。温泉入口からは30分程で到着したものの営業時間は9:30から。
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その間にメンバーから、新穂高到着は15:00との連絡が…
そんなに遅くて大丈夫?っていうか待っていてもしょうがないので先に山小屋に向かうことに。

登山前から温泉でサッパリという贅沢な時間の後にロープウェイに乗り、西穂山荘へ向かいます。
ロープウェイ終着の西穂高口駅から西穂山荘までは地図上のコースタイムでは90分。
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1時間程度で山小屋に到着。今日の行程はこれにて終了!!あとは飯食って明日に備えて寝るだけ!!
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宿泊手続きを済ませ、部屋に荷物を置いてから昼食へ。これは本日の宿泊部屋。
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西穂山荘はラーメンが名物なので味噌ラーメンとビールを注文。食事をしている人の9割近くがラーメンだった模様。
麺は細めでしっかりしており、なかなか美味。
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夕食までは何もすることがないので、ひたすらマンガタイム。西穂山荘は雑誌の種類が多く漫画もやたらいっぱいあります。山小屋定番の「岳」「孤高の人」を筆頭に、スラムダンクドラゴンボール。ツルモク独身寮まであった気が(うろ覚え)

昼寝もせずにドラゴンボールフリーザ編から最終巻まで読み終わったくらいの時間に残りのメンバーも無事合流し、明日に向けてのプランを再確認。

天気予報は午後から雨。
1:30に起床、出発2:00過ぎに小屋を発ち夜明け前には西穂高岳。昼前にジャン到着くらいのペースで行ければ雨が降る前に危険個所を通過できるでしょう。この時はそう考えてました。


夕方になり本日最後のお楽しみ、夕食タイム。アルプスの山小屋は食事のレベルが総じて高く毎回楽しみ。メニューはこちら!
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で、実際の食事もなかなか豪華。勿論美味しい!
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食事の途中に、気象予報士(!)でもある山小屋の支配人より、気になる明日の天気の情報が。

昼間の予報では明日の午後くらいから荒れる想定だったのが台風が近づいている影響で秋雨前線の先に温帯低気圧が発生、未明から風雨が強くなり午後には風速20m/sを超えるであろう。との事。

そうは言っても意外と雨降らないかも?と思いたいですが、残念ながら山のエキスパートかつプロの予報士が言う事です。疑う余地はありません。支配人に明日の当初の予定を伝えた上で相談した結果、「頂上まで行った時点で判断」となりました。

考えられるシナリオは
西穂高岳~ジャン~奥穂高岳
西穂高岳~天狗のコルから岳沢にエスケープ
西穂高岳ピストン
④西穂独標ピストン
⑤どこにも行かず下山

の5つ。

あとは考えてもしょうがない。早々に眠ることに。