hk miscellaneous notes

登山と旅行と日本酒と、あと色々雑記帳

SUUNTO TRAVERSE 厳冬期登山で使うとどうなる?編

地味にアクセス頻度が高いSUUNTO TRAVERSEネタです。


1/21~1/22の厳冬期赤岳登山でSUUNTO TRAVERSEを使用した時に色々と発見があったので備忘録的に残しておきます。

1/21は赤岳鉱泉までの移動、1/22は赤岳鉱泉から文三郎尾根経由で赤岳頂上へ、地蔵尾根を降りて南沢経由で美濃戸口へのルート。ナビを使ったのは1/22のルートで使用しました。ちなみにこの日は山頂付近は風速25m以上、気温はマイナス20度以下というひどいコンディションでした。感想はこちらをどうぞ。
hk-trekker.hatenadiary.jp




まずはログから。画像はSUUNTOのアプリMovescountのスクリーンショット。スタート地点は赤岳鉱泉でゴールは美濃戸口。悪天候にも関わらずルートの補足はほぼ正確。
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高度も多少の誤差はありますが、これは気圧に合わせて最初に高度調整しなかったせいです。これくらいは問題ない範囲。
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平均速度表示が一部おかしくなっています。一瞬時速200㎞で歩いてることになっていますね。(これ、寒いからってわけではなく結構な頻度で起きる事象なんですが何なんでしょうね?)
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実際の動作状況ですが、赤岳山頂から地蔵尾根のあたりで液晶表示が固まりボタン動作が効かなくなりました。動作温度が最低-20度になっているので動作保証範囲外という事でしょうかね。ナビも止まったかと思いきやそれは大丈夫でした。

電池の減りはそこまでは気になりませんでした。夏と比較すると減り具合が違うかもしれないですが、検証してないんでわかりません。そして多分めんどくさいから今後もしない。


時計の動作状況とは別件で、腕時計を付けていた側の手首が凍傷になりました。程度としてはⅠ度、小さな水疱が出来た位で大した事はないんですが。

原因として考えられることは2つ。

一つは時計を衣服の上ではなく素肌に直接付けており、時刻やログを見るときに雪がバンドの隙間に入り込んでしまった事。

もう一つはバンドの素材。自分の時計はSUUNTO TRAVERSE SLATEというナイロンバンドのモデル(以前は国内未販売だったのにいつのまにかWeb限定で国内販売されているじゃないか…ちっ)。
www.suunto.com



バンドのナイロンが雪で濡れてしまいその後に風で冷えてしまったため手首とバンドの接触箇所が凍傷になりました。時計の温度も0度以下に下がっている時間帯があるので、恐らくこの時間帯で凍傷にかかったと思われ。確かに移動中に左手首に痛みを感じてはいたんですが、そんな事に気をまわしている余裕はとてもない状況でした。
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厳冬期にナイロン製のバンド使うときは、ハードシェルの上に装着する必要ありですね。もしくはシリコン製のバンドに替えるか。



いやー、ナイロンバンドの時計は厳冬期にはマジ要注意です!!