2015年剱岳(2/2)
朝2時半に起床。同じように行動を開始している人もちらほら。
剣山荘から剱岳までは往復約6時間。3:30に小屋を出れば9:30には戻ってこられるはずですが、初めての場所&外は真っ暗なので焦らず、あくまで目安で。
剱岳までのルートは、剣山荘からしばらく岩場を登って一服剱、一旦下った後に再び登って前剱に到達、その再度少し下ったのちに登り最大の核心部カニのタテバイを通過、剱岳頂上に到達。下りは核心部であるカニのヨコバイを通過後、前剱、一服剱を通過して剣山荘に戻ります。
まだ真っ暗の中剱岳を目指します。天候は小雨。この後雨がどうなるかは不明。ひどくなったら撤退も考える必要ありかなぁ、とりあえず行けるところまでは行こうと思いながら一服剱を超え前剱頂上へ。雨は先程よりやや強くなっているもののとりあえず先へ。写真を撮る余裕は全くありませんでした。
やっと剱岳への入り口です。ここまで2時間弱。ここから先が本番です。
まずは7番目の鎖場、平蔵の頭。岩も足場の鉄棒も濡れており足場確保が厳しいですが、慎重に先に進みます。この時点でも写真は余裕無し。
核心部にとうとうきました。有名なカニのタテバイです。
相変わらず小雨で鎖も足場も濡れています。晴れている日ならホールドできるであろう岩も、濡れているせいで使える箇所が大幅に制限されておりルート確保がしんどいです。足場も不安定なのでおのずと鎖に頼る感じになってしまい、上腕がパンパンになってきました。
やっとの思いで核心部をクリア!もう頂上は目の前です。と思いきやもう少しだけ岩場を歩きます。疲れる…
6:30、とうとう憧れていた剱岳の頂上です!
良くないコンディションの中無事にここまで来れました。山頂には2~3名の方がいましたが皆さんの感想は「滑る!」「しんどい!」でした。
山頂はわりと広いですが、風が強く身体がどんどん冷えてきます。晴れていれば眺望も良いのでしょうが微妙な天気。帰りも気が抜けないので感慨もそこそこに山小屋まで戻ることにします。
下りはいきなり山場、カニのヨコバイです。写真の鎖場を下ると取りつき箇所があります。右側に直角に回り込むようになっておりその一歩目が足場を目視できないので探りながら足場を探す必要がある難所。足元は断崖絶壁です。
なのですが、取りつく時に鎖につかまりながら思い切って身体を岩壁から放り出せば足場は見えるので怖くないです。高所恐怖症の人は下を見なければOK。それよりも鎖も足場も相変わらず濡れていたので、足を滑らせないかの不安が大きかったです。
剱岳を降りた地点で写真撮影。ここを登ってきたのか…今もう一回ここ登れと言われたら精神的にも体力的にも無理だなw
この後にも鎖場はいくつかありましたが、雨も止み日も昇ってきて岩が乾いていたのでヒヤッとする場面はありませんでした。写真は途中で撮影したトリカブト。
実は剱岳での事故が多いのはカニのタテバイやヨコバイではなく、下りの前剱~一服剱~剣山荘までのガレ場だそうです。核心部をクリアしてホッとしている+岩場のアップダウンを繰り返して膝に来ているところにガレ場で足を踏み外すケースが多いとの事。
9:15、剣山荘に無事戻ってきました!渋滞なしで往復6時間弱。この後は朝ごはんの弁当を食べ剣山荘を後にします。さようなら剱岳。
何度かの小休憩をはさんで一気にみくりが池温泉まで移動、温泉に入りました。毎度のことながら下山後の風呂は格別です。
体を休めた後に室堂のレストランで昼食。白エビ丼と生ビール!毎度のことながら下山後のビールは格別ですw
あとは富山駅まで戻って新幹線で帰宅。16:00頃には富山駅に到着しました。
新幹線の切符を買おうと思ったら、なんと空席が無いという事態が発生…
マジすか。グリーン車も空いていないよ。空いているのは3時間以上あとの電車のみ。
グランクラスなら空いているが高い。でもできれば早く東京に帰りたい。どうする?
…というわけで東京まで帰ってきました。ええ。グランクラスで。